ノンシリコーンで離型!
背景
離型フィルム(リリースフィルム、セパレーター)は、主に粘着剤などの塗工面を保護する役割を有するフィルムであり、最近はIT分野への進出に伴い汚染性の問題が浮上。ノンシリコーン系での開発が求められている。顧客からは、用途に応じて離型強度を調整できるノンシリコーン離型コーティング剤の要望があった。
課題
・シリコーンを使用しないで剥離性を持たせる。
・コスト要求が厳しいためフッ素等の高価な材料は使用しない。
・顧客の要望に合わせて剥離強度をコントロールする。
解決手段
・シリコーンを使わず剥離強度を軽くするため、表面を低極化させる樹脂の選定と配合。
・剥離強度を軽剥離タイプ、重剥離タイプの2種類に調整。
ブレンドすることで任意の剥離強度を出せるようにした。
結果
・2017年の「高機能フィルム展」に参考出展したところ、クライアントの要求に合致し採用。
すでに製品化されており、現在も継続使用中である。
・現在はサンドマット・ケミカルマットフィルムの代替として1コートでマット感と離型性を兼ね備えた
コーティングマットフィルムの開発に成功。各ユーザーで検討中である。
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