ペイント&コーティングジャーナルに当社記事が掲載されました。
ペイント&コーティングジャーナル 2019年 6月5日号
「機能性・UVコーティング特集」に当社記事が掲載されました。
■技術を蓄積、実用性高める■
自社ブランド「TOMAX」を擁し、フィルム用機能性コーティング分野を成長領域に位置づける日本化工塗料。
ディスプレイや加飾成形材向けを中心に防眩用アンチグレアコーティング剤や高機能マルチプライマー、
加飾成形用コーティング剤、離型コーティング剤を開発し、市場展開を図っている。
その中で本採用間近なのが、ノンシリコーンタイプの離型コーティング剤。
さまざまな部品の一時保護に使われる離型フィルムに易剥離性を付与するコーティング剤で、
電子部品用途で嫌われるシリコーンを含有していないのが特長。
耐熱性や剥離強度の膜厚依存性などの技術課題もクリアし、
用途に応じ重剥離タイプと軽剥離タイプを揃える。
「シリコーンタイプに比べ汚染もなく、剥離強度調整もしやすい」(担当者)と
評価を高めている。先行開発品である熱硬化タイプに加え、UV硬化型タイブも開発中。
高機能UV硬化マルチプライマーは、COPなどの難付着プラスチックを含む
各種プラスチック基材に前処理なしで密着する他、上層となるハードコートや
金属蒸着、スパッタリングまでの上塗り適性を有することが特長。
また、需要拡大が期待される加飾成形フィルム向けには、
アフターキュアタイプの高加工性UV硬化ハードコートを開発。
高分子量ポリマー調整技術と有機無機ハイブリッド技術を融合し、
耐ブロッキング性、延伸性、耐薬品性を確保した。いずれも自動車内装材での採用に期待する。