ペイント&コーティングジャーナルに当社記事が掲載されました。
ペイント&コーティングジャーナル 2019年 8月 7日号
「塗膜高機能化で新分野に訴求 日本塗装技術協会
ディスプレイ用ぎらつき抑制、アフロディ/日本化工塗料」の記事が掲載されました。
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日本塗装技術協会は7月12日、日本ペイントホールディングス東京事務所で
「2019年度第1回講演会」を開催した。
「塗膜高機能化への技術展開~360゜からのチャレンジ~」をテーマに、
塗膜性能の高機能化や、それを補助する周辺技術について講演が行われた。
約100名が参加した。
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■ディスプレイ用ぎらつき抑制 アフロディ/日本化工塗料■
初めに光学測定機器の保守・販売を行うアフロディ・代表取締役CEOの
嶋秀一氏が、ディスプレイ表面に発生する「ぎらつき」を解説した。
ディスプレイの画素と、表面に凹凸を形成し光を散乱・反射させることで
映り込みを防止するアンチグレア(AG)フィルムとの間に光干渉が発生。
ディスプレイ上に異なる輝度の画素が生まれることで、
ぎらつきが見えると説明した。
続いて日本化工塗料・高機能性製品事業本部の清水大介氏は、
「ディスプレイ用ぎらつき抑制アンチグレアコーティング剤の開発動向と
ぎらつきの定量化手法」の題で登壇した。
同社は、ナノ〜マイクロメートルサイズの微粒子を樹脂溶液中に分散。
その後溶液をフィルムに塗布することで凹凸形状を作製する微粒子分散法を
採用し、AGコーティング剤を開発した。
画素数の細かさに合わせて含有する粒子径を調整することで、
光干渉による画素ごとの輝度差をなくし、ぎらつきを防止。
また耐候性に優れるアクリル樹脂や、艶消し性が良好なシリコンなど
各特性を持った樹脂を使い分け、スマートフォンの保護フィルムや
液晶テレビなどの用途に展開している。
清水氏は「ディスプレイの進化に対し、今後は硬度と柔軟性・成型性の
両立が課題」と講演を締めくくった。