ペイント&コーティングジャーナルに当社記事が掲載されました
ペイント&コーティングジャーナル 2023年 6月 7日号「機能性塗料・コーティング剤特集」の10面に「機能性コーティングで需要領域広げる/日本化工塗料」の記事が掲載されました。
機能性コーティングで需要領域広げる
日本化工塗料の機能性コーティング事業が着実な成長軌道を歩んでいる。
主力のフィルム用コーティング剤は、昨年後半に中国需要の失速を受けたものの、
今年4月から回復基調に転じ、今期は前年並みの需要を確保する見通し。
自動車生産台数の回復に伴い車載用ディスプレイ向けが堅調に推移する一方、
「パソコンやタブレットなど、モバイル端末への採用検討も進んでいる」(担当者)
と需要領域の拡大を図っている。
同社が得意とするのは、物性ニーズへの対応力と生産性への寄与。
また「塗装・巻き取りフィルムの耐ブロッキング性や塗膜の経時変化の少なさなど
フィルム性状の安定化にも注力」と使い勝手の良さや廃棄ロスの削減につながるとして
需要家の評価を高めている。製品展開としては、主力のAG(アンチグレア)コーティング剤が
需要領域を広げる一方、三次元加飾成形用コーティング剤及びバイオマス塗料
(UVハードコーティング剤、ノンシリコーン離型コーティング剤、ヒートシール剤など)の展開も本格化。
特に加飾成形用フィルム向けにおいては、2年前に成形加工機を導入し、開発対応力が向上。
自動車内装部品などへの採用も始まっている。
また「脱炭素は企業の大命題」と捉え、無溶剤UV硬化系など、
より環境配慮性の高い塗料開発を強化する方針。VOC、CO2削減を両立した環境性能と
接着・離型を合わせた付着制御技術に次の活路を見据えている。(談)